マッハの壁を越えろ!

先日聞いた話で、なんか元気とやる気が出たので、共有用に記録しておこうと思う。

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人類で初めてマッハの壁を超えた人・チャールズ・エルウッド・チャック・イエーガー(チャック・イエーガー)の物語。

ときは第二次世界大戦直後、NASAの前身であるNACAから高速飛行計画が発表される。

当時、理論的にはマッハ(音速)を越えることは可能ではあった。1942年のイギリスで、マッハ突破を計画した実験機の開発が極秘で進められていた。いまだ使われているような多くの革新的技術を導入して設計されたが、予算の関係で試作1号機の完成する前に計画は中止された。このときのデータがアメリカに渡り、アメリカの最高の科学者と技術者が集まり、ついに専用機ベルX-1が完成した。

機体は完成した。

「超音速機で有人飛行は可能なのか?」

必ず音速を越えると開発者は言う。
しかし、今は机上の計算。

そこで空軍はテストパイロットを募集したところ、10人のパイロットが集まり、有人飛行の実証実験がはじまった。

高度6,100mで母機から切り離され、エンジンに点火・・・しかし、ここで思わぬ事態が、パイロットたちを待っていた。

飛行速度が音速に近づくにつれて、ものすごい振動や風圧におそわれる。それは、誰も見たことも、聞いたことも、体験したこともない、未知の領域のものであった。

あと少しで音速を越えるというあたりで、テストパイロットは恐怖・疑念・不安・臆病のために、スロットルをゆるめてしまった。急にスロットルをゆるめことによって、風圧に負け、機体はバラバラ、きりもみ状態で墜落・・・

次も、その次も・・・

そのポイントを超えられず、ついに10人全員が亡くなってしまった。

「大気中には『音速の壁』という見えない壁が存在するために、物体が音速を超えることは不可能」

そんな理論を唱える人々さえいた。

ルーズベルト大統領も反対をした。

しかし、ベルX-1開発者チームは諦めなかった。

わたし達が作ったモノは、絶対に音速を超えられる。

ルーズベルト大統領も根負けをし、これが最後のチャンスと計画を続けさせた。

空軍はテストパイロットを募集したが、10人の死亡があり、誰も志願をしなかった。
そんな状況で、

『わたしがやります』

とエースパイロットの称号をもつ、24歳の若者が名乗りを上げた。
チャック・イェーガーその人である。

テスト飛行の2日前。
最愛の妻と出掛けた先で乗馬を楽しんでいた際に、落馬をして右脇腹のろっ骨を2本も折ってしまった。

1947年10月14日
ことが知られればテストパイロットから降ろされることを心配してケガのことを誰にも言わなかった。
痛みをこらえて狭い搭乗口から乗ったとしても、扉を閉めるには前かがみになる必要があった。
同僚のジャック・リドレイ大尉にのみ事実を伝え、相談したところ、モップの柄で扉を閉めること提案され、無事に搭乗することができました。

亡くなった10人のテストパイロットと同じプロセスで、
同じように高度6,100mで母機から切り離され、
同じようにエンジンに点火。
高度10,670mをマッハ0.92で通過。
同じように、ものすごい振動や風圧におそわれた。
同じように、スロットルをゆるめた瞬間に、

速く、もっと速く!
誰もがそう成功を祈った午前10時29分

チャック・イエーガーはその一瞬にすべてをかけ、スロットルを開けた。

パーン。

周りは静寂に包まれた・・・

すると音が後ろから聞こえてきた・・・そう、音速を超えたので、音が後からついてくる、不思議な現象を体験することになる。
のちにチャック・イエーガーは【このときにボクは死んだと思いました】と著書に書いています。

マッハ1.06を記録。音速を突破する瞬間に衝撃はあっても、突破した後には静かで安定した状況が訪れることが証明された。

彼は周囲の期待に応え、最高速度の記録を次々と塗り替えていきました。
1953年12月12日には、マッハ2.44を記録した。

のちに、マッハの壁を突破するという偉業の影には、お父さんからの

「一度やり始めたことは、必ずやりとげろ」

という教えがあったからだと言ってます。

誰もが新しいことをはじめるとき、
なにかに挑戦するとき、
恐怖・疑念・不安・臆病におそわれます。
言い訳の一つも言いたくなります。

しかし、そこで

【わたしはできるんだ】
【なんとしてでもやり抜くんだ】
【どんなリスクを取ってでもやるんだ】

と、一歩を踏み出せば、誰だってできてしまうのです。

人間がやるためにこの世界はあるのです。
この世界にあることだったら、どの人間もできる。

そのためには、絶対にやるんだという意志を持って、あとは行動するだけです。

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